スタッフ日記 | 耐性菌の恐怖

平成22年9月7日(火)

帝京大学病院で昨年8月から今年9月1日までに、入院患者46人が、ほとんどの抗生物質が効かない多剤耐性アシネトバクター菌に院内感染し、9人については、感染が原因で死亡した可能性があるといいます。

実は院内感染はどこの病院でも起こっていますが、これほど大規模な感染が確認されたにもかかわらず長期にわたって公表されなかったのは、非常に問題であるとされています。しかも未だ感染経路がわかっていないというから恐ろしい。

一方独協医大ではやはりほとんどの抗生剤が効かないNDM1遺伝子というものを持った大腸菌が、
インドから帰国した男性から発見されたそうです。インドでは処方箋なしに抗生剤が買えるため、抗生剤の乱用が問題となっています。