スタッフ日記 | レアアース、大量に太平洋に眠る

平成23年7月5日(火)

ハイテク製品に欠かせないレアアース(希土類)を高濃度で含む泥が、太平洋の深海底に大量に存在すると東京大学の研究チームが発表しました。

レアアースはレアメタル(希少金属)の一種。鉄などの金属に混ぜると磁力が強くなったり、熱に強くなったり性質があることから、ハイブリッド車のモーターやテレビ、携帯電話、光ファイバーなどの製品に使われています。

これまで日本はレアアースの輸入の9割を中国に頼っていました。ところが中国側が昨年から輸出制限を始めたため、この5月下旬から高騰が続いていました。

今回発見された総埋蔵量は陸上の800倍に達する「夢の泥」といいます。多く発見されたのはハワイ沖とタヒチ沖の公海が中心ですが、一部は日本の排他的r経済水域にも埋蔵されているといいますし、資源として利用できれば中国依存からの脱却につながる可能性もあるとして期待されています。