会社設立お役立ち情報 | 注目を浴びる「信頼資本財団」

2010年11月16日(火)

信頼を「資本」とする新しい融資制度事業を行う財団が登場しました。その名も「信頼資本財団」。この厳しい社会情勢の中、信頼を資本とするというのは本当だろうかと疑いたくもなりますが、2009年1月に誕生し、同年9月に公益認定を受けた公益財団法人です。

財団の理事長は資源リサイクルのアミタ株式会社代表取締役社長の熊野英介氏。

信頼財団法人の特徴は以下のとおり。
・現代の社会的課題の解決に取り組む社会的事業に対して、300万円を上限額として無利子・無担保で融資を行います。
・金銭的な利子はありませんが、融資対象者は利子の代わりに「知恵」の提供を義務付けられます。すなわち、融資対象者の持つ社会的事業に関する知恵や知見(事業ノウハウ等)はデータベースに登録され、それらの一部または全部が公開され、多くの人が利用できるようになるために協力をしなければなりません。
・信頼責任制という体制をとっています。これは融資を受けるにあたって通常必要な保証人に代わり、「信頼責任者」を3名以上登録する必要があります。信頼責任者は融資対象者の債務の返済に協力する道義的責任を負うというもの。

この財団は、事業ノウハウという最も企業が機密にしておきたい貴重な情報を開示することによって、その付加価値を利子や担保ととらえるという点でとても新しい発想であるといえます。

直近の募集期間は第二期の9月末で締め切りましたが、今後も無料相談会やイベントなどを行っていくようです。詳細はホームページでご確認ください。