会社設立お役立ち情報 | チリ鉱山事故、4分の3症候群とは

平成22年9月1日(水)

南米チリ北部の鉱山に作業員33人が閉じ込められている落盤事故は、8月5日の発生から1カ月近く経とうとしています。救出する穴を掘削するのに4カ月はかかるとされていましたが、現在使われている通信や食料を送る直径10センチの穴を広げれば、2カ月に短縮できるのではないかという計画も出てきていると言います。しかし、救出までに長い日数がかかることから、閉じ込められた人たちには救出までに長い期間が必要だという状況は伝えていないと言います。

しかし専門家によると、こうした状況下で正確な情報を伝えないことによる弊害の方が大きいと言います。また過去の南極観測での長期滞在などでは、全体の日程の後半に精神状況が危機を迎える「4分の3症候群」といわれる症状があるそうです。NASAの専門家は宇宙飛行士についてもこうした症状が見られることから、連絡を保ち励ますことで問題を回避した経験をふまえて、今回の落盤事故で閉じ込められた人たちへドバイスするつもりだそうです。こうした4分の3症候群という考えは企業の集合研修にも役に立つアドバイスがあるはず。

いずれにしても実際4~5人の既にうつ症状が見られるそうで、一刻も早い救出が望まれます。