会社設立お役立ち情報 | 円高、一時、78円台に

平成23年7月13日(水)

今日の早朝、ドル円相場は一時、1ドル=78円48銭界隈まで急落する場面がありました。円高がここまで進んだのは、直近では東北地方太平洋沖地震の直後の3月17日に酷似しているといいます。

今回の円高の原因は、12日のニューヨーク市場で、ギリシャに端を発した信用不安がヨーロッパ全体へ広がることへの懸念から、相対的に円を買う動きが強まったと言われています。

これに対して野田財務大臣は、「一方的な動きだというふうに思っているので、しっかりマーケットを注視していきたいと思う」と述べ、円高に歯止めをかけるための市場介入を行うかどうかについては、「コメントできない」と述べるにとどまりました。

円高といえば、1995年1月の阪神・淡路大震災時、ドル円相場は1ドル=90円台後半から100円前後の水準でしたが、2カ月後の3月から急速に円高が進んで、1ドル=80円前後の高値をつけました。この時のことが今回、引き合いに出されていますが、もしそうだとすると、地震から4カ月以上たった今、そろそろ円高局面からから脱却してもよいころだと思います。けれども実際は、円高には振れてもなかなか円安には動かない状態が気になります。

このまま円高が定着してしまうと、日本経済の復興には決してプラスには働かないと思われ、心配になります。