会社設立お役立ち情報 | 改正薬事法の今後はどうなる?

平成23年6月1日(水)

2009年、6月に改正薬事法が施行され、 安全性重視の観点から、医師の処方箋なしに購入できる一般用医薬品(市販薬)を副作用のリスクの高い順に1~3類に分け、1~2類は店頭での対面販売が義務付けられました。一方、ネット販売を含む通信販売ではビタミン剤などリスクの低い医薬品しか販売ができなくなりました。経過措置として2年間は、離島居住者などの2類のネット購入が認められていましたが、この5月末でその期限が切れてしまいました。薬事法に対する規制緩和の動きはあるものの、大震災の影響で今後の方針が明らかにされていません。

健康関連商品の通信販売を行っているケンコーコムは規制後、年間の売り上げが約5億円減ったとし、メールやテレビ電話を使った相談体制を整えることで、規制緩和の動きを歓迎しています。
 一方、「全国薬害被害者団体連絡協議会」などの患者団体や、消費者団体など16団体は、「長年かけて議論した改正薬事法に至る議論を無視するもの」と反発、「医薬品のネット販売規制の継続を求める意見書」を行政刷新担当相らにあてて提出しています。

テレビで紹介された新製品の花粉症のスプレーをケンコーコムで購入したことがあります。後日、薬局に入荷しましたが、新製品だからか薬剤師さんもまだ説明できないようでしたし、店頭にも詳しい説明は書いてありませんでした。

実際、亡くなった方や重い副作用が出てしまった方々がいることを考えると、危険度の高い薬品のネット販売は見送る一方、比較的安全なものについては、ネットで購入できると便利だろうと思います。(フロッグ東本)