会社設立お役立ち情報 | 沖縄、普天間基地問題はどこへ

平成22年5月27日(木)

沖縄の米軍普天間基地の移設問題はきわめて厳しい局面を迎えています。

23日の沖縄訪問で鳩山総理が名護市辺野古地区に移設する方針を初めて正式表明しました。当然、地元や連立与党の社民党は強く反発しており、移設問題は展望が開けないまま期限を迎えそうです。

沖縄県民としては悲願の基地移設問題で、民主党も「最低でも県外」と公約したはず。一貫して基地問題に反対の社民党の福島党首は記者会見で、「文書に辺野古という文言が入っていなくても、日米合意を前提としているわけだから、(閣議で)サインしない」と言っており、民主党が連立3党の合意を得るのは非常に難しい状況となっています。

米軍基地の事故としては、5年前、普天間基地のすぐ隣にある沖縄国際大学にアメリカ軍のヘリコプターが落ちて燃え上った事故を思い出します。幸いけが人はいませんでしたが、街中に基地があることの怖さを改めて思い起こさせるものでした。沖縄に行くと、本当に普天間基地によって街が分断されているのがわかります。

確かに沖縄の米軍基地は米国にとって、アジアの拠点として重要な位置にあり、それが日本にとってメリットであったこともあるでしょう。しかし、米国はかつてのような力を失い、今は国内の大不況が解決もされていないのですから、そろそろ全世界にある基地を縮小していってもよいのではないかと思います。