会社設立お役立ち情報 | メタボの医療費は高い!

平成22年3月11日(木)

「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群=メタボ)だと、かかる医療費は1.6倍」
こんな分析結果が中小企業のサラリーマンが加入する全国健康保険協会から発表されました。2008年度に生活習慣病の健康診断を受けた35歳以上の被保険者約425万人のデータから、メタボに該当する人と、そのリスクがない人について、1年間の医療費を比較したものだそうです。

メタボの男性1人当たりの外来の医療費(薬代を含む)は平均11万2705円で、該当しない人(7万9619円)の1.4倍、女性のメタボ該当者は、該当しない人の1.6倍の13万9390円なのだそうです。

有識者の中には生活習慣病医療のすべてを公的医療費でみる必要があるのか、一部に私的保険制度を導入してもよいのではないかという意見も出てきています。

例えば「事業仕分け」で漢方薬を保険適用外とする動きがありましたが、それに反対する92万通以上の署名が集まったことから、適用外は見送られたという経緯があります。医療費高騰のあおりが本当に医療を必要とする人にしわ寄せがいくようになってはいけないと強く思います。

我が家にもメタボが一人。家族が注意してもなかなか聞き入れられるものではないらしく、とうとう会社の診療所から直接薬をもらうことになりました。本当に医療費高騰へ負荷をかけていると反省しています。

メタボは「生活習慣病」という名が示すように、長年にわたる悪習慣の蓄積なので、本人が自覚するしかないのですが、会社としてもあきらめずに啓蒙活動を行ってほしいと思います。将来的には、メタボと診断された人だけ保険料が高くなるなどという事態にもなりかねませんよね。