会社設立お役立ち情報 | IPアドレスがついに枯渇

平成23年2月2日(火)

インターネットの土台となる「IPアドレス」の日本の管理団体「日本ネットワークインフォメーションセンター」は昨日、「IPアドレス」が今年後半には底をつくと見られると発表しました。

「IPアドレス」とはインターネットなどのIPネットワークに接続されたコンピュータや通信機器1台1台に割り振られた識別番号のことを言います。つまりネットワーク上の住所のようなものです。インターネット上ではこの数値に重複があってはならないため、IPアドレスの割り当てなどの管理は各国のNIC(ネットワークインフォメーションセンター)が行っています。

30年前に規格化された現行のIPアドレス「IPv4」は全部で約43億個あり、これを256ブロックに分けて管理していましたが、ほとんど在庫がない状態になったそうです。

これにより現在使っているIPアドレスがすぐに使えなくなるということではありませんが、新規にIPアドレスを取得することができなくなります。このため32ビットの「IPv4」に代わり、アドレス数がほぼ無尽蔵に作れる128ビットの「IPv6」への移行作業が進められるようです。

「IPv4」と「IPv6」は互換性はないので、いずれ両方が使える環境が徐々に整えられていくものとみられています。しかしながら一般ユーザーには複雑な設定は無理ですし、インターネットの普及に水を差すことにもなります。このため恐らくは、一般ユーザーがどちらのアドレスにつながっているかを意識せずにインターネットを使える環境を目指すことになるだろうと言われています。